「ゆず」と「かぼす」と「すだち」どう違って何？

みなさん、こんにちは！今回は、日本の食卓でよく見かける「ゆず」「かぼす」「すだち」の違いについて詳しくお話しします。どれも柑橘類でありながら、それぞれに特徴があります。料理に使う際のポイントや、おすすめの使い方も含めてご紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いください。

1. ゆずの特徴と使い方

ゆずは、日本で非常に人気のある柑橘類で、独特の香りと酸味が特徴です。主に秋から冬にかけて収穫され、料理のアクセントとして幅広く利用されています。

ゆずは中国から伝わったと言われており、日本では平安時代から利用されてきました。その香りの高さから、料理だけでなく、香水や入浴剤としても使用されています。

ゆずにはビタミンCやカロテンが豊富に含まれており、健康維持にも役立ちます。特に風邪予防や美肌効果が期待されており、冬場の健康管理には欠かせない果物です。

料理においては、ゆずの皮を細かく刻んで薬味にしたり、ゆずの果汁をドレッシングやソースに加えることが多いです。また、冬至には「ゆず湯」に入る習慣があり、体を温めて風邪予防にも効果的です。

かぼすは、ゆずと同じく香り高い柑橘類ですが、酸味が強いのが特徴です。夏から秋にかけて収穫され、特

に大分県で多く生産されています。

かぼすは日本固有の柑橘類で、古くから特に大分県で栽培されています。かぼすの名前の由来には諸説ありますが、果実の形が「かぼちゃ」に似ていることから「かぼす」と呼ばれるようになったという説があります。

かぼすにはビタミンCが豊富に含まれ、抗酸化作用が期待できます。また、クエン酸も含まれており、疲労回復や食欲増進にも役立ちます。

かぼすは、その酸味を活かして、魚料理の付け合わせや、焼酎やビールに絞って使うことが多いです。また、果汁を利用してポン酢を作ったり、ドレッシングに加えたりすることで、料理の味を引き締める効果があります。

すだちは、小ぶりで丸い形が特徴の柑橘類です。香りが高く、さわやかな酸味があります。夏から秋にかけて収穫され、主に徳島県で生産されています。

すだちは日本原産で、特に徳島県で古くから栽培されています。江戸時代からその存在が知られており、地元の名産品として親しまれてきました。

すだちにはビタミンCが多く含まれ、免疫力を高める効果があります。また、カリウムも含まれており、血圧の調整にも役立ちます。

すだちは、そのまま絞って魚料理や豆腐にかけることが一般的です。また、すだちの果汁を使ったジュースや、すだちポン酢なども人気です。すだちの皮も香りが良いので、お菓子や料理の飾り付けにも使われます。

ゆず、かぼす、すだちの違いを簡単にまとめた表をご覧ください。

特徴	学名	原産地	主な生産地	収穫時期	味	見た目	主な使い方
ゆず	Citrus junos	東アジア	高知県、徳島県、愛媛県	秋から冬	酸味と苦味が強い	大きめでゴツゴツした皮が特徴	鍋料理、和え物、ゆず湯
かぼす	Citrus sphaerocarpa	日本	大分県	夏から秋	酸味が強く、爽やかな風味	やや大きめで、緑色から黄色に変わる	魚料理、焼酎、ポン酢
すだち	Citrus sudachi	日本	徳島県	夏から秋	さわやかな酸味と香りが特徴	小ぶりで丸い形、鮮やかな緑色	魚料理、豆腐、ジュース